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『伊豆の踊り子』を読んで [本・映画・TV・ドラマ・音楽]

今年の目標の一つに「古典を読む」を掲げたので、何を読もうかなーと考えて、先日図書館[本]に行きました。

夏目漱石、太宰治それとも三島由紀夫・・・

色々迷いましたが、ここはやはり[ひらめき]我が高校の大先輩である川端康成大先生の『伊豆の踊り子』を読むことにしました。

伊豆の踊子 (新潮文庫)

伊豆の踊子 (新潮文庫)

  • 作者: 川端 康成
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1950/08
  • メディア: 文庫

 

高校生の時に読んで以来と思いますが、改めて感じたのは、インターネット[iモード]は勿論、TV[TV]も無い時代の本の表現力は今と大きく違うということです。

恋をした踊り子に本を読んであげる際、彼女が顔を寄せてきたシーン[ぴかぴか(新しい)]

「この美しく光る黒眼がちの大きい眼は踊り子の一番美しい持ちものだった。二重瞼の線が言いようなく綺麗だった。それから彼女は花のように笑うのだった。・・・」

現代はあまりにも映像の情報が多く、人の想像力が明らかに劣ってきていると思うのですが、この頃の作品は、文字だけで人の頭の中に映像を浮かべる必要があるので、表現が繊細かつ美しいと思いました。

また、作品の題材の若者の一人旅についても、大学時代に北海道に行った一人旅の時のことを思い出し、時代は違いつつも、一人旅の場合、旅先で素直になれる気持ち、また、普段と違う自分を演じる気持ちが思い出され、懐かしい感じがしました。

短い作品なのですが、高校の時に読んだ時より、深みを感じた作品でありました[exclamation×2]

 

 


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